はじめに
今回はトラベルズー・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木創)は、旅行好きを中心とした日本国内のメンバー(会員)を対象に実施した「グランピング」に関するアンケート調査の結果をご覧頂きます。
グランピングビジネスの企画開発の一助となれば幸いです。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000045034.html
調査概要
調査期間:2021年8月6日(金)~8月9日(月)
調査対象:日本国内のトラベルズー会員
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:534件
グランピングの認知度・経験率
まず、「グランピング」という言葉の認知度を調査。
結果、81.6%は「知っている」と回答し、「知らない」は18.4%に留まりました。
なお、楽天インサイト社が2019年に行った「キャンプに関する調査」では、グランピングという言葉を「知っている」と回答したのは45.5%(回答数1,000)。
調査から2年が経ち、新型コロナウイルスの感染拡大の一方で、オープンエアのもと三密を回避しながら手軽にアウトドア感を味わえる新たな旅のスタイルとして、グランピングの認知度が急速に高まっていると考えられます。
続いては、グランピングを「『グラマラス(glamorous、魅惑的な)』と『キャンピング(camping)』を掛け合わせた造語で、豪華な設備や食事が準備されており、手ぶらで参加できる新しいキャンプのスタイル」と定義したうえで、グランピングの経験の有無を尋ねました。
結果としては、回答者の8割がグランピングを「知っている」と回答したものの、経験者は14.4%に留まりました。
言葉は聞いたことがあるものの、実際に体験したことがある人は一部に留まる結果となりました。
グランピング経験者の「目的」とは?
グランピング経験が「ある」と回答した人を対象に、グランピングの目的を尋ねました。
その結果、回答最多は「グランピング自体への興味」で70.1%。2位以下は「自然や非日常を楽しみたい」51.9%、「手ぶらで楽しめる」42.9%がランクインし、グランピングの特長である「非日常感」や準備の手間なくアウトドアが楽しめる点が支持されました。
なお、上位には入らなかったものの、「三密回避等のコロナ対策」は18.2%。「三密回避」がグランピングのメリットとして取り上げられることは多いものの、それだけでは実際にグランピングを体験するには不十分で、新しい旅のスタイルへの興味や気楽さが重要であることが分かりました。
グランピング経験者の予約手段と訪問エリアおよび同行者
グランピング経験者がグランピングを予約した際に利用した予約サイトは「公式サイト直予約」が53.2%で過半数。
グランピングで訪れたエリアの回答には規則性が見られず、回答がばらつきましたが、最多は「千葉県」および「三重県」が16.9%。
同行者の最多は「家族・親戚」53.2%で、2位は「配偶者・パートナー」45.5%。
3位は「友達」19.5%で、2・3位の間には26.0ポイントの差があり、主に親しい間柄の家族グループ、または少人数でグランピングに出かけていることが分かりました。
グランピングの予算イメージ
続いて回答者全員にグランピングの理想の予算を聞きました。
最多回答は33.5%を占めた「10,000円以下」で、手頃な料金でグランピングを体験したいという思いが浮き彫りになりました。
少々予算を上げ、「15,000円以下」は27.9%。
市場全体では20,000円前後するグランピングプランも多いところ、20,000円程度を予算の上限とする「20,000円以下」は19.5%でした。
グランピングの「メリット」「デメリット」
回答者全員にグランピングのメリットについて聞くと、1位は「自然や非日常感を楽しめる」で71.9%。
「少ない荷物で楽しめる手軽さ」は62.4%で2位に入り、アウトドア感満載の「満天の星が楽しめる」は53.0%で3位にランクイン。
続く4位は「風呂やシャワーがあり快適」49.6%、5位は「知識や経験が少ない初心者でも気軽に楽しめる」が48.9%と、上位5項目にはグランピングの最大の特徴であるリゾートホテル並みの「豪華さ」と手ぶらで参加できる「キャンプらしさ」を表す項目が並びました。
一方、グランピングのデメリットは1位「宿泊費が高い」53.9%、2位「グランピング施設が少ない」39.3%、3位「人気施設は予約が取れない」39.0%。
体験したい気持ちはあるものの、予算や理想のグランピング施設に出会えず、なかなか予約の“一歩”を踏み出せない人が多いことがわかりました。
グランピング未経験者の未経験理由
さらに、Q2でグランピングをしたことがないと回答したメンバー(会員)を対象にグランピング未経験である理由を尋ねると、「興味はあるが利用するきっかけがない」が39.2%で最多。
2位にはデメリットにも共通してあげられた「宿泊費が高い」が37.4%でランクインしており、予算感の重要さが明らかになりました。
デメリットや未経験の理由ついて設けたフリーコメント欄には、「お天気によって満足度が左右されるのでプランニングが難しい」「セキュリティー」「料金が高い割に設備が万全でない」「虫が苦手」「楽しみ方が分からない」など、グランピングが持つ「キャンプ」らしさに抵抗がある旅好きの声が届きました。
その他、「予約が取りづらい」「一人対応の施設が少ない」「犬同伴の施設がない」など、理想の施設に出会えず、スムーズに予約できないもどかしさも見える結果に。
高額な料金を支払うなら「旅館やホテルの方がいい」という意見もあり、これはグランピング未経験の理由で27.4%を占めた「ホテル・旅館で満足している」に該当します。