はじめに
令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」第2回公募(7月2日締め切り)の採択結果が公表されました。
応募数は20,800者(要件を満たした申請件数18,333者)で、厳正な審査の結果、9,336者が採択されています。
事業再構築補助金 採択結果
採択数9,336者の内訳
・通常枠:5,388者
・卒業枠:24者
・緊急事態宣言特別枠:3,924者
第2回公募結果では、公表されたなかに中堅企業対象の「グローバルV字回復枠」の応募・採択はありませんでした。
業種別の応募と採択割合についてみてみると特に宿泊業・飲食サービス業、製造業、卸売・小売業が多くありました。
その他の業種についても、幅広い業種で応募・採択されていることがわかります。
事業再構築補助金の概要
事業再構築補助金は、コロナの影響で厳しい状況にある中小企業、中堅企業等が取り組む思い切った事業再構築を支援する補助金です。
予算額として、令和2年度第3次補正予算で、1兆1,485億円が計上されています。
現在実施中の第3回公募では新たな申請類型の創設があり、先日公表された経済産業業の概算要求では、令和4年度も運用改善を行いながら、事業再構築を目指す事業者への後押しとして、引き続き支援をしていく方針があきらかになりました。
グランピングの採択事例
- アフターコロナに向けたグランピング施設の開設
- 古民家再生と一流調理人の料理も食べられるグランピング施設
- 温泉宿のノウハウを生かした高付加価値グランピング宿泊への新分野展開
- 丸ごと「いすみ市」貸切グランピング&アウトドア体験施設
- 宿泊だけじゃない!仕事やグランピングBBQもできる施設への大転換事業
- 愛犬と一緒に温泉とグランピングを楽しめるプライベート施設計画
- 泊食分離とワーケーションをミックスした温泉旅館における長期滞在の推進
- 観光客向けリゾートコンドミニアム型ホテルからコワーキングスペース併設型ホテルへの転換
- ユニバーサルツーリズムを実現する旅館への再構築事業
- 災害に強いホテル施設での児童発達支援・放課後等デイサービス
現在アウトドアブームの加速で「グランピング」に注目が集まっていることから、グランピングビジネスの採択事例がいくつもありました。また「ワーケーション」、「コワーキングスペース」、「リモートワーク」といったキーワードを使用した事業が多くみられました。
それら以外では、宴会場を改装して児童発達支援・放課後等デイサービスを開始し地域貢献を目指すもの、これまでのように団体客をターゲットにせず、ユニバーサルツーリズムを前提に高齢者や障がいを持つ方、その家族などの個人客を新分野のターゲットとすることで、旅館運営の効率化・スリム化を図るといった取り組みもみられました。