【上士幌】大阪府から町上音更に移住した粟田誠士(まこと)さん(37)、美咲さん(30)夫妻が、キャンプ道具が完備されたグランピング場を来春、町内にオープンする。

新型コロナウイルス禍で密を避けられる宿泊形態として人気を集めており、町内での開設は初めて。夫妻は「手軽に泊まって上士幌の自然を楽しんでもらいたい」と準備を進めている。

町の景勝地ナイタイ高原の麓に建てた自宅敷地内にテント1張りを設ける。

ベッドやテーブルなどの家具や、たき火台などキャンプ道具一式をそろえる。

バーベキューを楽しんでもらうほか、テント近くに石窯を設け、十勝産小麦とチーズを使った焼きたてピザを販売する。


夫妻は、大阪で子供向けのキャンプを企画・引率するNPO法人に勤務していた。

2人とも登山や旅が好きで、北海道の自然への思い入れが強く、プロポーズの場所は大雪山の山頂。思い出の山を望める自然豊かな地で生涯を過ごしたいと調べたところ、移住政策に力を入れる上士幌町にたどり着いた。

同町は昨年の国勢調査(速報値)で十勝管内で唯一、人口が増加。移住者の先輩が多いことも心強かった。2019年冬、町内で2週間移住を体験。

「分からない行事や制度を町民が気さくに教えてくれた」。今年7月、引っ越しが完了した。

ナイタイ高原近くには宿泊施設がないことや、これまで培ったアウトドアのノウハウを生かせることから、グランピングを開設することにした。

設備費など初期費用約260万円の半分は、町の新規創業支援事業の助成金でまかなった。



誠士さんは「グランピングはコロナ後も需要が見込める。旅の1ページに残る場所にしたい」と語る。テントは定員2~3人。料金は1人1万~2万円を想定している。

また、クラウドファンディング(CF)で設備増強分の寄付金を募っている。返礼に宿泊券などがもらえる。

寄付はCFサイト(https://camp-fire.jp/projects/view/429350?list=coming_soon)で受け付けている。(泉本亮太)

(出典:北海道新聞)