はじめに

ここ数年、グランピング経営を目指される方が増えてきていますが、みなさん口を揃えて言うのが「周りにグランピング経営者がいなくて、ノウハウがわからない」ということです。
たしかにグランピングは比較的新しいアウトドアカルチャーですので、経営の経験者も決して多くはありません。

そんなお悩みをお抱えの方に今回はグランピング経営の役に立つ書籍を3冊ご紹介します。


1.グランピング施設開発・運営実務資料集

綜合ユニコム社から出版されている本格的な実務資料集です。
発売は2015年とやや古めですが、グランピング施設の開発・運営に特化した数少ない専門書ですので、基本を学ぶには非常に有用な書籍といえます。

※以下綜合ユニコム社サイトより抜粋https://www.sogo-unicom.co.jp/data/book/0520150201/index.html

グランピング(=Glamorous×Camping)とは、自前のギアやテントを持たず、ホテルのような施設やサービスを自然のなかで味わうことができるキャンプスタイルをいいます。居住性の高い上質なアウトドア空間で自然を感じさせながらサービスを提供するという新業態であり、近年増加しているファッション感覚でアウトドア気分を楽しみたい、特に女性の関心を呼んでいます。

グランピングの事業特性を理解したうえで事業化に取り組み、独自性を発揮できれば、高単価で高収益率事業の創出が期待できます。既存のキャンプ場やホテルに併設することによって、マーケットの拡大やオフシーズンの集客も可能となるでしょう。

本資料集は、「リゾートの活性化&再生=イノベーション」をテーマに、オートキャンプ場やリゾートホテルをはじめさまざまなリゾート施設への導入が可能な汎用性の高い「グランピング」施設の開発と運営の実務について詳解した、国内唯一の経営書として刊行いたします。

2.スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営

いわずとしれたスノーピークの山井太会長の著作です。
こちらも2015年に日経BP社から発売した書籍ですが、燕三条から世界的アウトドアブランドへと羽ばたいたスノーピークのユニークな開発手法やファン作りのノウハウはグランピング経営のヒントになること間違いなしです。

※以下日経BP社サイトより抜粋
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/14/229410/

スノーピークは世界に先駆け、SUVで自然の中に出かける「オートキャンプ」のスタイルを生んだ会社として知られます。

「自分たちが本当にほしい製品」だけを作ることで、それまでなかった「自然の中で豊かで贅沢な時間をすごすアウトドアの楽しみ方」を確立してきました。

山井社長は年間30~60泊をキャンプのテントですごし、星空の下で五感を研ぎ澄ませながら、スノーピークのビジネスモデルを磨きます。
燕三条発で世界ブランドとなった今も、キャンプ場でユーザーと焚火を囲んで語り合います。

本書はスノーピークが培ってきた開発から販売までの具体的な手法とそれを支える考え方、ブランドづくりの歩みまでを一気に公開。「新しい会社の姿やワークスタイル」が浮かび上がります。

3.スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営

前述の「好きなことだけ!」を仕事にする経営に続くスノーピークの山井太会長の著作二作目です。
こちらは2019年に同じく日経BP社から発売した書籍ですが、2019年より単身、米国ポートランドに拠点を移し、積極的に新しい事業に取り組む山井会長の今とアウトドア市場の未来を知ることができます。
第二章では参画中のグランピング事業にも触れられていますよ。

※以下日経BP社サイトより抜粋
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/274950/

最初の著書「スノーピーク『好きなことだけ!』を仕事にする経営」から5年。
キャンプ2000泊以上の山井太社長はアウトドアパーソンのまま東証1部への上場を実現した。

事業領域を都市部にも拡大。
「テントでビジネスミーティング」「タワーマンションの内装にアウトドア製品」「ホームとテントを行き来する服」などユニークな取り組みが多数ある。

また日本初の高級グランピング施設に参画しているほか、キャンプフィールドの運営によって地域創生にも取り組む。

2019年に60歳の山井社長は単身、米国のポートランドに活動の軸足を移し、本格的な世界展開に向けて動き始めた。

建築家・隈研吾氏「夢をグイグイとカタチにするすごい企業!」

最後に

グランピング経営関連書籍に関する本記事、いかがだったでしょうか。
実務書からスノーピーク会長の著作までとジャンルは異なりますが、あなたの具体的な疑問点や漠然とした悩みの解決、モチベーション向上に少しでも寄与できればと思いご紹介させて頂きました。